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住環境とは

住環境ー私たちの生活空間ーは、住居そのものを中心に据え、その外側、そして内側と大きく三つに分けて捉えることができます。

  • 住居の外側としては、広い意味で地球全体や地域における環境問題、まちなみ、景観、地域づくりなどが関わります。
  • 住居の内側としては、快適な暮らしを支えるための室内環境、インテリア、家具・道具などが関わります。
  • そして、人々が長期にわたって安全に暮らせる住居を造り出すためには、設計(デザイン)・施工・管理についての知識・技術・技能が求められます。

住居環境科で学ぶこと

  • 住居環境科(専門課程 居住システム系)では上記のことを総合的に学びます。
  • さらに、自然材料としての木材の特性を重視し、伝統的木造住宅や木製家具などを実際に作るものづくりを通して、建築全般の構造・材料・意匠を深く理解します。
  • 授業は、建築に関する学科・実技ともに重視して行い、全員必修で、計画、環境、設備、法規、構造、施工、設計・施工の実習、デザインなどを学びます。
  • このうち、全授業時間の6割が下記の様な実習となります。
  • 詳しくは全体のカリキュラムを参照して下さい。


○設計実習
製図道具の使い方を習得した上で、基礎製図に取り組み、次にテーマによる建築設計、建築模型製作、プレゼンテーション等の課題を通じて、設計計画の手法を学びます。

○施工実習
大工道具などの手工具(鋸、鉋、ノミなど)、および木工機械(バンドソー、万能機、手押し鉋盤等)の使用法を学び、次に材木への墨付けや継手・仕口の加工法、模擬家屋の施工、家具・道具製作などの課題を通じて、木造建築施工法や木工品の製作法を身につけます。

住居環境科で学ぶこと

  • これらの実習を通し、図面→製作というモノづくりの一連の流れを理解します。
  • そして、実際に木造建築や家具・木工品を自分の手で作ることで、大工技能・木工技術を身に付けるに留まらず、建築・家具がどのように作られているのか、その構造・材料・意匠を深く学、さらに道具を使う上での姿勢をしっかりと身に付けることが出来ます。
  • これは全ての建築・家具の基本であり、木造建築以外の鉄骨造・鉄筋コンクリート造の考え方や、プラスチック・スチールを使用した家具の製造にも通じます。
  • つまり、本学では、日本人に一番身近な「木」を材料として、建築・家具の造り方の基礎をしっかりと学び、これをその他の構造・材料の建築・家具を造る上で、応用可能な知識・技術・技能を身に付けることが出来るのです。

このような普段の授業を基盤としながら、専門性を高めるために「専攻実習」でより深く学びます。(次ページ「専攻実習」へ